1.テロリスト組織の恐るべき優秀さ

早いものでパリ同時多発テロから2か月が経った。今日は2005年7月7日のロンドン同時テロ発生時の緊急事態対策委員会メンバーであった元英国陸軍将校ジェームズ・キャメロンと弊社アジア太平洋代表の岩本仁の会話を紹介する。

 

ロンドンのテロでは地下鉄3か所とバス1台で52人が死亡した。ジェームズは徹底的な聞き取りとロンドン中の監視カメラ映像の分析からテロの全体像を知っている数少ない人間のひとりだ。ジェームズが強調したのは4人の実行犯が所属するアルカイダの組織としての驚くべき優秀さである。

 

彼によると実行犯たちは正気であり、冷静であり、強いコミットメントを持っていた。実行犯のひとりシェザード・タンウィア(当時19歳)は地下鉄内で自爆を試みたが電池切れで爆弾が作動しないことに気づき、新しい電池を買うために地上に戻った。すでに別の3か所では仲間が自爆テロを起こしていた。地下鉄全線で厳戒態勢がしかれていると判断したタンウィアは、テロのターゲットをバスに変更し、17分後に自爆に成功した。彼は組織ビジョンを実現するために、冷静かつ柔軟に自分のミッションを完璧に遂行したのだ。ジェームズは言う。「テロリスト戦では従来とは異なる仕組みが組織に求められる。当時のアルカイダはそのすべてを持っていた。組織メンバー全員が信じる『ビジョン』、各メンバーの明確な『ミッション』、メンバーに与えられた戦略遂行の『自由度』。もちろんテロは絶対に許せない。したがって強力な敵に勝つ為には英国軍も変革を継続しなければならない。」 

 

日本人でありながら英米軍隊の数多くの実戦指揮官と直接仕事をしてきた岩本は言う。「アルカイダメンバーの行動は偶然ではない。ビジネス界においても、我々が協力し不可能と思われた変革を可能にした企業では社員は驚くべき力を発揮している。英国軍が実行した組織変革を日本のビジネスに応用するのが我々の使命だ。」(マッキニーロジャーズジャパン 清水 泉)

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